2023/9/10

Tokyo卍Revengers

東京卍リベンジャーズ 感想1

人生に添えたい大好きな漫画が、また増えてしまいました。
東京リベンジャーズ。泣いた。本当に数えきれないぐらい大泣きしました。漫画を買うのは数年に一度のレベルで、本当に良いと思う作品以外は手を付けることがないので読むかどうかすら迷っていたのです。今回、アニメ→劇場版を経て原作を読みました。恐ろしい速さで履修が済んだのでここに記します。

全くストーリーを知らなかった時点でのイメージ

なにせ数年前の一大ブーム。有名なのでトーマンという単語、キャラはマイキーとドラケン、「日和ってる奴いる?」のミームだけは把握していました。ただ、どういう設定のキャラなのかまったく知りませんでした。
アニメのビジュアルとOPをチラ見した印象では、「マイキーは物語のどこかで出てくる中ボス的な敵キャラ」で、おそらく「無口でクールな少年」。主人公がマイキーに勝つことで、そのうち敵から仲間になるのだろうと予想していました。(少年漫画にありがちなやつ)
そしてビジュアル的に好きになるならマイキーだなぁとぼんやり思う程度でした。マイキーの黄金の寝釈迦が作られたというニュースを見て、まったく知らないジャンルにも関わらずすごく面白いと感じていました。

アニメ1期視聴 2022年3月

きっかけは特になく「WOWOWで一挙放送されていた」ぐらいです。近年の絵がキラキラしたアニメがどうにも苦手なのですが、上述のとおり東リベに関しては比較的好印象であったことも挙げられます。

まずタイムリープものであったことに驚きました。そしてなかなか出てこない中ボスと思っていたマイキーが簡単に登場することにも驚き、そして自分の思い描いていたキャラ像とは違ったことでさらに驚きました。もちろん不良の頂点であり破天荒に強いキャラなのは予想通りでしたが、意外にも笑顔が多く、フレンドリーなのです。硬派な不良というより等身大の中学生で、どら焼きやお子様ランチが好きだったり銭湯ではしゃいだり。周りから総ツッコミが入るぐらいのボケ属性。そしてウ●コ発言とか普通にある。東卍を束ねている時以外はもうほんと普通の中学生。そこが余計魅力的に映りますね。

とにかくこのマイキーというキャラが居なければ、この作品を見ようとすら思わなかったかもしれません。作中で描かれているとおり、カリスマ的な人を惹き付ける力がありました。

●1期で印象的なところ

[とにかくOPがすごい!]
髭男のcry baby。1回聞いただけでOP映像とともに引き込まれるなんとも不思議な曲です。転調がどえらい曲ということで有名ですね。かっこよさもあり、切なさもあり、不思議な感じもする。世界観にドンピシャです。

[血のハロウィンで場地と千冬の関係性に涙]
ここは唯一感想ポストがあったので引用。

一虎とマイキーと場地、この少年たちの行き場のないやるせなさに泣いた、アニメでわんわん泣きました。あと地味に三ツ谷の手芸部の話で落ちました。
という具合で、とにかく

このあたりに緩やかな感動を覚えました。ただ、この時は「流行る理由がわかるぐらい確かに面白い」「漫画買おうかなあ」ぐらいで終わっていたのです。

劇場版1鑑賞 2022年

アニメ1期を見たので、「血ハロまでは知識がある」という状態でした。漫画の実写化は失敗することが多いのですが、東リベはファンからは絶賛されているらしく、劇場版にも興味を持ちました。持論ですがアニメや漫画の2次元コンテンツのファンって実写化のクオリティにすごく厳しいんですよね。なので多くのファンが絶賛しているということは間違いないはずなのです。そして劇場版も申し分ない面白さでした。俳優さんのチョイスが最高です。

劇場版2全編鑑賞 2023年

1年ほど空いて、前作に引き続き劇場版を鑑賞。殴り合いの臨場感に感動。「そういえば一虎ってめっちゃキャラデザ良かったよな」とぼんやり思い出します。
そして同時進行でこのあたりからアニメ2期を観始めます。もう血ハロで結構満足していたのですが、やっぱりこのアニメって面白い!1話観だすと止まりません。そしてまだまだ広がる先の展開を調べるうちに「もうこれだけ気になるなら原作を読むしかないだろう」と。あとやはり一虎についてもっと知りたいと思ったのです。
絵も好きだし、これだけ話が面白いのであれば原作がガッカリなんてことはないとようやく確信に変わりました。

ついに原作を読む 2023年8月

●総感

まあ〜〜〜面白い。驚くほど面白い。久々に書店で大人買いをしました。31巻すべてをレジへ持っていくのは憚られるので10巻ずつと決めて購入したのですが、結局毎日書店に行き10巻ずつ買い足しました。意味ないだろ。3日で、勢いだけで読み切ってしまった。

ストーリーも絵も全てが最高なのですが、特に素晴らしかった点として、主人公「花垣武道(タケミっち)」がザ・主人公を貫き通しており、あれだけ個性の強い魅力的なキャラクターに囲まれながらも常に物語の中心で「ヒーロー」としてかっこよく輝いていたことです。

ストーリーが始まるきっかけは恋愛と不良なのですが、最後の最後までちゃんとした恋愛&不良漫画でした。きちんと物語を作っているであろう作者の信念が伺えます。そこにちょっとオカルトチックなタイムリープと呪いの話も加わるのですが…笑 近代の漫画ということで、そこがまた複雑性があって良かったと思います。
また子供時代(中学生)と大人(12年後)の時間軸が行き来するので常に先の展開が読めず、メインキャラクターのビジュアルも大人⇔子供で毎回変わる(その時の展開によってもビジュアルが違うこともある)ので、とても新鮮な気持ちでした。

●実は成り上がりの物語

物語の主軸は主人公武道が自身の彼女である「橘ヒナタ」の命を救うために試行錯誤するというものです。しかし、タイムリープものにありがちな「時間を遡って過去を変えても救えない」という結果に直面していきます。 最初のタイムリープでは武道はただのパシりに近い不良でした。

ただ人生を懸けたリベンジを誓う武道は並々ならぬ信念で人望を集め、東卍に介入し、壱番隊隊長になっていきます。
そして途中からは更に「東卍のトップになる」という目標が出てくるのです。
トップになれば思うように事を成し遂げられる確率が高くなるわけですが、それよりも武道的には皆を守りたい、助けたいという思いが強いように思えますね。

ただしこの目標を宣言しても、喧嘩弱いままという設定は変わらずです。「絶対的なマイキーがいるのにどうやってトップになれるのか?」と思ったのですが

武道は宣言したとおり、”結果的に東卍のトップになってしまう”のです。

ここが本当に感動したシーンの1つであり、「ついにこの時が!」と「そういう展開で来たか!」と自分の中で大変盛り上がりました。後にも話をしますが基本的に自分の言ったことは守る有言実行のキャラが多いです。不良モノなのでこの辺は一本筋が通っているのでしょう。

●読者もきっと泣き虫になる

主人公の武道は最弱と言っていいほど喧嘩に弱く、泣き虫で、辛いことから逃げてきたというキャラ設定もあり感情移入がしやすいです。

何度、彼と一緒に涙を流しながらこの作品を読んだことだろう。

本当にそれぐらい泣きのシーンが多く、またたくさんの登場人物の人生がかかった様々な時間軸の結末には心が抉られるのです。 ただ、武道だけでなく、他のキャラも泣いている印象が強い。それはもうマイキーからドラケンに至るまで。

かっこいいシーンや笑えるギャグシーンもあるのですが、この作品を思い浮かべると私にはキャラの「泣き顔」「苦悩」「血」がどうしても浮かびます。
不良というテーマも相まって、居場所のない思春期の子供ゆえの弱さ・危うさみたいなものがずっとある作品なんですよね。ちょっと突けば崩れてしまうような絶妙な不安定さがこの作品の空気を作り出しているのだと思います。

●非常に情緒的

泣ける理由の1つが、場面場面で非常に情緒的になるということです。ただ喧嘩をしている漫画というワケではなく、読者の感情の高ぶりと物語のピークが絶妙にマッチするんですよね。このピークに一切の外しがなくて心をギュっと掴まれる。この漫画が好きな理由であり、読むたびに落ちていった理由でもあります。たとえば

武道が”自身がタイムリーパーであること”を千冬に打ち明けたシーン
千冬は笑うどころか大真面目に話を聞いてくれ、さらに「ずっと1人で戦ってきたお前はすごい」と武道を励まします。武道の不安が払拭され頼もしい真の相棒・親友ができたこのシーン、なんだか読者も嬉しくなっちゃって、泣けます。(武道も泣いてます)

マイキーが武道に”叱ってほしい”と伝えたシーン
出会ったときから「武道は自分の兄に似ている」と話していたマイキー。「俺が道を踏み外しそうなとき俺を叱ってくれ、兄貴のように」と、笑顔で自身の危うさを打ち明けます。マイキーは掴みどころのないキャラですが、こんなことも言えるんだ!と心揺さぶられます。武道に対する信頼感がとても伝わってきて、泣けます。(武道も泣いてます)

「俺、時を戻せるんです」「嘘でもうれしいよ」
泣けます。(武道もマイキーも泣いてます)

エマを失ったマイキーとドラケンを見た武道の感情
「2人は時を戻せないから落ちていくしかなかったんだね」というタイムリーパー視点からの武道の独白が心にズシンとくる。ドラケンを励まそうと途中まで言葉をかけて「立ち直れるわけないだろ」と気づく武道も。「恋人がいて、その恋人を殺されてしまう」という武道が一番苦しくて共感できるであろう出来事をエマとドラケンでなぞってしまうのが重たくて切ない。

究極まで闇落ちした梵天マイキーを助ける武道
飛び降りて自らの命を終わらせようとするマイキーの手を掴み、「おい万次郎!助けてって言えやぁぁぁ」と叫ぶ武道。先の「兄のように叱ってくれ」というワードが無意識に汲み取られたセリフだったのではないかと思えます。感情を全て失っていたように見えたマイキーの心が動いたこのシーン。滝のように号泣です。

こうまとめてみると、やっぱりマイキーとタケミっちのシーンが多い。というかタケミっちと一緒に自分も泣いてるだけかもしれません。
とにかく「人ってこんなに泣けるんだ」と自分でも驚愕するぐらい泣きました。ここでは挙げきれないほどほかにも泣いたシーンがたくさんあります。

●みんながみんな、間違いをたくさん犯している世界

ストーリーの中でとにかくみんな何かを抱えていて、しくじっていて、完璧な人間など誰一人いません。それが何層にも折り重なっています。
キャラクターはとってもかっこいいけど、とっても人間臭いのです。 たとえば

八戒のウソ
聖夜編は柴3兄弟を主軸とした話。長男である太寿の暴力を受けている八戒と柚葉。
八戒は「兄の暴力から柚葉を守ってきた」と打ち明けるも、最後の最後でそれがウソであり「女である柚葉が八戒を守っていた」という事実が露呈します。 不良というキャラ設定もあり「ダサすぎる」この展開ですが、武道は「おれはもっとだせぇ」と応酬。兄貴分の三ツ谷も自分がやってしまった「ダサい」ことを打ち明けて、「弱いから仲間がいる」と伝えます。そしてこの言葉が超絶ヘタレな八戒を奮起させることになりました。熱いシーンです。

千咒のウソ
三天戦争編、過去回想にて「マイキーのプラモを壊したのは春千代」だという千咒の些細なウソから、マイキーが春千代の口を裂いてしまうという事件が発生してしまいます。

真一郎
作中で「最高にかっこいい人物」として神格化されているマイキーの兄、真一郎。
しかし彼もまたタイムリープの能力欲しさに人を殺してしまっているのです。

このような感じで誰も完璧ではなく、聖人でもなく。どこかいつも傷だらけの心を抱えているカッコつけた不良なのです。どのキャラクターにもいろんな背景ストーリーがあり、読むと必ず誰かを好きになってしまうのがわかる気がします。

●作者のセンス・キャラクターへの愛を感じる

とにかく絵がいい!!!単純に少年漫画としても素晴らしいのですが、それ以上に美術的センス、ファッションセンスも合わさって洗練されたどこかアジアンチックな美しさがあります。コミック後期あたりからは和洋問わず装飾的な紋様を取り入れたデザインが多く見られ、単純に私の好みすぎました。

自分が好きというのもあるのですが、剃り込み、刈り上げ、メッシュなどが入った髪型、刺青のデザインなども秀逸です。
こういった洒落た絵のセンス、タイムリープもの、不良ものなどが全部合わさってフルーツポンチのような完璧なバランスに仕上がっている気がします。

またコミック表紙になっているキャラのカラー立ち絵について、作者が何を考えて描いたのかまでキャラクターブックで詳しく解説されています。その一言一言を見るにキャラクターへの愛もすごく深く、考えて描かれていることが感じ取れます。

●取り入れられている不良の文化が興味深い

読んでいて気になったのが年上の不良への「君付け」でした笑。みんな「マイキーくん!」「マイキーくん!」って呼んでてなんか可愛かったのです。目上を「君付け」するというのが平成あたりからの不良文化らしいのですが、フランクな感じがむしろよいですね。おそらく昭和の時代になると「さん付け」ではないでしょうか。

ピアスを開けているキャラがたくさん登場しますが、9割が左耳に穴を開けている。これも知らなかったのですが、そもそも不良とか関係なしにメンズピアスって左に付けるらしいのです(異性愛者の意、とのこと)。しかしこのピアスも1人1人デザインが違い、キャラクターがどうしてそのピアスをチョイスしているのか?などと考え始めると見ていて飽きません。

作中唯一ピンヒールを好んで履いているイヌピー君。このピンヒールを履くのも一時期の不良文化なんだとか!調べると僅かですが、昭和時代の一時的なトレンドとの情報が出てきました。メンズのハイヒールとかアリアリのアリでめちゃかっこいいです。イヌピーについては別記事にて後述します。

●熱い友情にすり替わっていく最終展開

関東事変にてヒナを殺していた元凶である稀咲が死亡、いい感じに話が収束していきます。マイキーが東卍解散を宣言。永遠に暴走族は続けられるわけではなく、どこかで区切りをつけて足を洗う。そして各々が未来に向かって進む。このなんとなく平和な収束で、武道が12年後の現代に戻るとヒナ生存ルートに成功し、結婚まで秒読みという展開に変わっていました。そう「ヒナを救う」という最終目標が叶ったのです。しかしこの世界線は訳ありでマイキーが居なかったのです。

大人になったみんなが「もうマイキーのことは忘れろ」という中で、武道と一虎だけが違和感を抱きマイキーを救いたいと画策します。これはマイキーに大きな大きな借りがある一虎にしかできなかったかもしれません。そして結果、一虎の情報によってマイキーにたどり着くことができました。マイキーは黒い衝動(タイムリープの呪い)と戦いながら自己犠牲を払って、東卍の全員の生活を守っていました。もうほとんど以前の面影はなく、人生に苦しみしかなかったというマイキー。武道に発砲した上で自身も飛び降りて全部終わらせようとする。そんなマイキーを最後の力を振り絞って助ける武道。

いつかマイキーがつぶやいた「兄のように俺を叱ってほしい」という言葉のまんま、武道は「万次郎」呼びで叫び、心に呼びかけます。いつもいつも「マイキー君」と尊敬の念を込めて慕っていた武道ですが、この時は全身全霊の叱責です。完全に光を失っていたマイキーの瞳に最後だけ、涙が浮かびタイムリープがはじまります。
いやもう号泣ですよ。涙が止まらないんですよ、この漫画、マジで。特に12年後の武道とマイキーのシーンは毎回泣かされてしまいます。

という形で最終的には「マイキーを救うためにタイムリープする」という展開へつながります。
ここで、本来は「恋人であるヒナを助ける」という恋愛の物語から「友達であるマイキーを助ける」という友情の物語にすり替わるんですよね。しかしここまで武道とマイキーが築いてきた関係性から見るに、納得の展開なのです。

●三天編~最終話

東卍が解散したあとの過去に着地し、高校生の時系列がスタート。
マイキーは東卍を解散したあとも黒い衝動を抑えきれず、巨悪組織に近い関東卍會を作っていた。関東卍會に対抗するため、武道は「2代目総長として東京卍會」を立ち上げます。この新たな東卍の創設メンバーが、武道・千冬・八戒・イヌピーというめちゃくちゃ面白い展開でした。ここについても別記事で後述します。

戦いは関東卍(マイキー率いる)vs東卍(武道率いる)という構図で「真一郎とタイムリープ」の話や「黒い衝動(呪い)」に関することも皆の前で明かされていきます。最終的にマイキーはこの呪いによって、日本刀で武道に致命傷を負わせる形になります。
それでも武道はマイキーを救いたいという。
マイキーの腕の中で死にゆく武道でしたが、 極限の状態で2人でタイムリープしてしまいます。
「12年前の今日(=中学生)」にしか戻れないという枠組みを超えて、なんと武道とマイキーが未来の記憶を持ったまま小学1年生まで時を遡る
ここですが、タイムリープ能力は他人に譲渡できる+一番戻りたいと願った年月に戻れる(っぽい?)という情報から、武道がマイキーに譲渡した上でマイキーが武道を引き連れてタイムリープしたというのが私的憶測です。

従来の時間軸では関わりのない小学生の2人が出会う形となり、そこから未来で起こりうる最悪の事柄をすべて修復しながら急激に話が進みます。
細かく描かれてはいませんが、死んでしまう人物は全て救い、様々な出来事を阻止し、巨悪化してしまう人物も全て味方に付けるといった、マイキーと武道の2人で人生のやり直し作業が行われたと想定できます。(リベンジャーズ、という複数形からも最初からこの構想で物語を描いていたとのこと)。東卍は本来の創設メンバー6人+武道+稀咲+春千代というメンバーでスタート。稀咲は武道をリスペクトしていたという事実もあり、また武道自身も稀咲の死を見たうえで救いたかったというところでしょうか。

また一虎と場地もバイクを盗むなどという事件を起こさず、真一郎からマイキーにバイクが送られたシーンでは素直に喜んでいます。もうここだけでも救われる~~!!本当に~~!!
敵だったキャラも全員、ほんとに全員を東卍に引き入れて、最高潮の状態で東卍を解散。この涙ながらの解散シーンは真一郎が黒龍を解散したときと重なります。そして各々が明るい将来を築き上げ、武道とヒナの結婚式のシーンで大円満なエンドを迎えます。

自分は一気に漫画を読み上げたので、「むちゃくちゃいい最終回だった」と思いました。しかしこの最終回、当時は結構炎上していたらしいのです。
今までの苦汁のストーリー全てをなかったことにしてたった数十ページで解決するのかよ!何だったんだよこの話!という意見もあったとのこと。確かに長年追いかけてたらそう思うかもしれない・・・笑 でもみんなに生きていてほしいし、幸せであってほしい。
この31巻に至るまでみんな十分泣いて苦しんだからもう底抜けに全員ハッピーな終わりでいいじゃないかと思えたんです、私としては。

ただ、小学1年からのスタートで全てを帳消しにしていくやり直しって「並々ならぬ作業なのでは?」と思えますね。記憶にある大きな抗争のような出来事ならまだしも、イヌピー家の火災もなかったことになっているためこれもマイキーと武道が介入したのかどうなのか。 描き切れなかったところが今年11月からの展示会で明かされるとのことで楽しみにしています。

「絵が好き」または「不良モノが好き」なら読む価値ありの作品としてここに記します。