2023/7/9

CaptainTsubasa

マガジン感想Vol.17

今号の出だし

ラファエルとミカエルのスカイラブハリケーンのシーンからスタート。ミカエルを空中に飛ばし、落下するラファエル。そしてラファエルをキャッチするパジョル。

ミカエルは若島津のマッハ蹴りを繰り出すことで翼岬のシュートを防ぎます。「翼と同じく、相手の技を見ただけですぐ真似できる」と言わんばかりの演出です。
ミカエルの阻止によりボールは空中でパンクし、スペインボールからゲームが再スタートします。

もはやミカエルがわからない

ラファエルとの連係プレイによって窮地を脱したミカエル。この連係プレイこそ「一人のサッカーじゃ味わえない本物のサッカーの魅力だ。」と感じているようです。
しかしその後のシーンでは翼との1対1に異様にこだわります。

そして口をついて出た「ミサキくんは邪魔」発言。

この発言については特段驚くことはなく、彼らしいと感じます。再三自分の感想の引用となりますがミカエルは試合においてはやや冷酷な面を覗かせることが多いのです。

Vol.16感想より抜粋

ミカエルに関しては穏やかな性格で、天使、いつもニコニコなイメージ性が強いキャラクターだと思っています。ただ、試合となるとかなり冷静な面があり、ときおりその様子は怖く映ります。
「天使か?悪魔か?」の有名な見出しのように、冷静を通り越して冷酷になってしまう可能性さえ感じられる気がしました。

Vol.11感想より抜粋

翼ミカエルともに同レベルの天才として描かれていますが、翼は「ずっと仲間や師に支えられサッカーをやってきたこと」、ミカエルは「ずっと一人でサッカーをやってきたこと」が最終的に勝負を分けると私は読んでいます。
ミカエルも壮絶な物語と努力があったわけですが、やはり彼の強さの多くは「非凡で孤独な才能」により構築されている気がするのです。

これを言っては元も子もないですが、キャプテン翼は日本チームが勝つことが確約されているのでこの試合で全力を出し切って負けてしまったミカエルは憑き物が取れたかのように本当に素の純粋な部分だけが残るのではないかと思います。(いい意味で!)

日本勝ち越し展開と、思うこと

ミカエルの時限爆弾解除に成功した翼。2人は互角に見えてやはりやや翼が上を行っているのかもしれません。
ボールを奪った日本側は石崎のクロスにより、再度空中で「HTS」のチャンスを得ます。この動きが読まれていることも把握している日本は空中にいる岬から地上にボールを落とすことでミカエルを出し抜き、葵と翼による日本版の「フルメタルファントム」を放ちます。
そしてこのシュートが決まったところで今号の掲載分は終了となりました。

ぜんぜん面白い。面白いのだけど、この誰かの既存技をパクり・パクられ続けていく展開はどうにかならないのか!と少し思ってしまいました・・・笑 キャプテン翼は試合展開が長いことで有名ですが、このスペイン戦においてもだんだんと新鮮味がなくなってきているのは事実かもしれません。
本作の考えうる最強のシュートというのが「HTS」「フルメタルファントム」「反動蹴」あたりで頭打ちになってしまっていることは否めませんね。

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