2022/4/4

CaptainTsubasa

マガジン感想Vol.11

総感

日本vsスペイン戦がいよいよ始まりました!
ミカエルの能力も圧巻ですが、きちんとスペインの対策・研究をしてきた日本勢がとても頼もしい回です。また、たたかえドリームチーム(以下:たたドリ) NEXT DREAMで活躍中の「チャービ」「ライール」などのクラブ選手もスペイン代表としてしっかりと登場しました。
ミカエル、ラファエルはどちらかというとボランチ~MFに位置する選手なので、FWとして点を取るのはこれら前線のクラブ選手達というわけですね。ただミカエル自身もかなり点を取りに行っています。
欧州勢が好きなので毎度偏りがちですが、時系列順でさらに感想をまとめます。

すっごく幸せな翼とミカエル

最初から翼をスカす、ミカエル。
ミカ「来いラファエル(くいっ)」の無言のコンビネーションがいい感じです。

ラファエルからパスを受けたミカエルは、足元を伝って身体の上にボールを滑らせ、自らの肩で弾いて頭上にポーン、と打ち上げます。
これが本邦初公開!!秘儀!!スカイエスカレーター!!!
かっこよすぎ。そしていいネーミングだ。

そして間髪を入れず、空中からミラクルアクロバティックシュート(オーバーヘッド)を放ちます。一連の流れがかっこよすぎます。たたドリプレイヤーにとっては、このモーションはありありと頭に浮かぶのではないでしょうか。(実装されたら本当にかっこいいだろうなぁ!)
なかなか今の環境でロング・ミドルシュートを撃てるキャラは居ないので、シューターとして実装されると面白そうです。

話が逸れました。
ミカエルのシュートは若島津がしっかりと防ぎます。
ミカエルのプレイスタイルですが、ライサン序盤から言われているように目にも止まらぬ素早さが特徴です。

ミカエルの攻撃に一歩も動けなかった翼。
これまでだと焦りや絶望を感じるであろう場面ですが、ライジングサンにおける数々の戦いの中で彼のメンタルはガチガチに完成されています。

「君と今日闘えるおれは、すっごく幸せだ!!」

と笑顔で言い放つ翼。
こんなセリフを発するのって珍しくないですか。「幸せ」というフレーズ自体がキャプ翼において珍しいかも。

永遠のサッカー小僧らしく、ミカエルのテクニックを間近で見られて喜んでいます。師であるロベルトと重ねるレベルで、ミカエルのことを見ているようですね。そしてミカエルも翼に対して同じことを感じています。お互いに楽しみ、吸収しようとしている様子がうかがえます。

●2人はバルセロナで先に出会っている
●ミカエルは翼とナトゥレーザのプレイに刺激を受けサッカーを再開した
●翼はミカエルの自伝で生い立ちを知り、彼のサッカーに対する気持ちに共感している

この2人、似てないんだけど、似ている。鏡写しのような。テレパシーで通じ合っているところはありますよね。
今回はなかったですが、このあと「ミカエルの技も自分のものにしてしまうサッカー小僧、翼!」な展開が絶対にくると確信できました笑

カリューサスへの期待値

続いて、若島津のファインセーブからのスペインコーナーキック。 ショートコーナーからミカエルはまたゴールを狙いにいきます。 このときアップで描かれたミカエルの顔がとてもいい。

若島津のパンチングから新田へ。空手コンビのエッセンスもあります。
続いてボールは岬へ。こちらもアップで描かれた顔がいい!なんだか今回キメ顔のアップが多い気がしました。

約4カ月ぶりの発売だったせいか、キャプ翼は読むたびに、セリフや描き方で毎回新鮮な気持ちにさせてくれるなぁと改めて感じられたところです。

誰からも愛される男、岬。
スペインは岬を起点にした日本の猛攻に遭います。

日向のシュートに対して「おれの庭!」「そう簡単に割られてたまるかァ~!!」とカリューサス。今回のスタジアム「サンチャゴ(サンティアゴ)・ベルナベウ」はマドリーの本拠地なのです。

カリュ、かっけええ!!と思ってページをめくった矢先、シュートを決められてしまいました笑笑 そこは守ってほしかった!私的に今回のスペイン戦は、この天才キーパーカリューサスにもかなり期待をしているのですが、このように一発目に決められてしまっては扱いがどうなるか気になるところです。
日本が絶望するぐらいの強GKとして立ちはだかってほしかったのですが、もしかしたらこの後の展開でもそこまで力を入れて描かれないかもしれません。

日本勢・コマ割りの技術

今回の日本勢のセンターバック(CB)は井沢くんでした。長身を生かして、シュートブロックをしています。
Vol.11の中では、ここに1番ビックリしたかもしれません。 CBってかなり体格のよい屈強なキャラのイメージがあるのです。それを井沢くんが!そんなに頼もしくなっちゃったの?!という気持ちです。(このへんもたたドリ脳で考えちゃうところはありますが・・・)
曽我井川が休養となったことで、メンバー交代は把握していましたがCB=井沢については想定外で、面白かったところです。

また同輩として若林よりも若島津を褒め褒めしちゃう反町のキャラクター性にも笑えました。

キャプ翼を読んでいていつも思うのですが、左右2ページを使った大きな見開きでコマ割りが展開されていても違和感なく読めるんですよね。単純に漫画としての見せ方が上手いのだと思っているのですが、今回はスペインのパス回しのシーンでこの描き方が使われており、そこも楽しめました。

ミカエルの冷静さが逆に怖い

ミカエルに関しては穏やかな性格で、天使、いつもニコニコなイメージ性が強いキャラクターだと思っています。ただ、試合となるとかなり冷静な面があり、ときおりその様子は怖く映ります。
「天使か?悪魔か?」の有名な見出しのように、冷静を通り越して冷酷になってしまう可能性さえ感じられる気がしました。ただこのご時世で闇落ち的展開はないとは思いますが!笑(それに、彼は十分苦しんできたので)
今話の最後には「パス回しに加わるのはもういい」と、仕掛けにいきます。

今のところ日本は拍子抜けするほどあっさりと点を取っており、スペインは1点も取れていない状態なので必ずこの後にギアチェンジがかかるものと思います。
いかにして日本がミカエルを打破するのか!単に翼との根性比べのような展開になる可能性もありますが、ミカエルの過去やサッカーをやっている理由が深く掘り下げられた今、なにかもっと劇的な展開が用意されていることに期待が高まります。

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